▶ X社の管理者教育の一環として、1on1研修をしました。
今年2月から3月にかけて、対象は同社の管理職70名ほど、各回15名から20名の参加で、1日7時間の研修を合計4回、クラスルーム形式で実施しました。
研修プログラムは、ワークショップ形式をとって、参加者が自ら考え、参加者同士がコミュニケーションすることを重要視しました。研修の終わりには、明日から何をする、三か月後どうなっていたいか(My 1on1 Plan)をそれぞれ発表するというものでした。
▶ 研修の効果はありました。
研修後、1on1の実践によって、上司(リーダー)と部下(メンバー)間の相互理解、信頼関係、チームの雰囲気良い方向に動きました。
研修1か月後のアンケート調査で研修の効果を測定すると、回答者の71%が”My 1on1 Plan”を実行、62%が研修によるコミュニケーション等の向上を、50%が1on1の効果を実感し、24%が週一回の1on1を始めたという結果でした。その一方、1on1へのためらいややり難さ、効果への疑問を持っている割合も少なくありませんが、確実に効果があることを表しています。
▶ しかし課題はまだたくさんあります。 継続サポートをすることで課題を改善できます。
1on1が社内のコミュニケーションの定番として当たり前の文化になるためには課題も明確にあります。
1on1を効果的に効率よく実施し確実に業績アップにつなげるための、社員全員の理解や、ルールづくり、1on1のスキルアップ、そして実行をサポートする仕組みが必要です。
研修のやりっぱなしでは、1on1はどうしても苦手、1on1は良いと思うけどやらなくても何とかなるという人たちによって、1on1はやがてあってもなくても良い存在か、形骸化してしまうかもしれません。 そうならないように一定期間あるいは長期のサポート体制があると良いと思います。