一緒に解決しよう、一緒に達成しようというサポートの姿勢が、効果的な良い質問につながります。
自分が知りたいことではなく、相手が話したいことを質問すること。問題や原因にだけフォーカスせず、今後のための解決や改善のサポートをするための質問が有効です。
具体的に有効な質問の例をあげます。
◆ 視点を変える質問
◎ ○○さん(相手:テレワーク社員)が、お客様だったら、何を求めるでしょう?
◎ ○○さんが、もし私(上司)の立場だったら、どう指示するでしょう?
◎ ○○さんが、もしさ△△先輩だったら、どんな行動をとったでしょう?
◆ 選択肢を広げる質問
◎ ほかの方法はありますか?
◎ ⅩXⅩの場合は、どうなると思いますか?
◆ 気付きをうながす質問
◎ もしその結果がⅩXⅩ(想定外の何か)になったらどうなりますか?
◎ そう思うのはなぜですか?
◎ ⅩXⅩができるとしたら、何が変わりますか?
◎ ⅩXⅩができないとしたら、何が変わりますか?
◎ ⅩX年後どうなっていると思いますか?
◎ ⅩX年前だったら、どうしていたでしょう?
◆ 決断をうながす質問
◎ いつまでに完了させられそうですか?
◎ どこで作業をしますか?
◎ 誰を参加させるとうまく行きますか?
◆ 「なぜ」(Why)を質問に使わない
「なぜ」は相手を圧迫するし、答えが言い訳になってしまう
▲ なぜ、こんな結果になったのか?
▲ なぜ、そう判断したのか?
「なぜ」のかわりに、「なにがそうさせたのか?」、「どのようにそうなったのか?」など(How come)を使う。 答えは事実の説明になる。
◎ なにが、このような結果を招いたのか?
◎ どのように、その判断に至ったのですか?
追求する質問ではなく、解決のために何が起こったのか事実を知るための質問です。
何か相手が、要望を言ったり、現象を報告したり、ミスを報告したりする時は、一足飛びに「なぜ」(Why)行かないで、
まず「What」で事実を把握し、次に「How come」でそこに至った背景や経緯を理解すること。 そうすれば「Why」は必要なくなるかもしれません。
こどもがいたずらした時や誰かから迷惑を被った時に、よく「なんでこんなことしたの?」とか、「なんだよ?」などと言ってしまいますが、これは知ろうとしているのではなく、ただ叱ったり、文句を言いたいだけで、つい反射的に出てしまう言葉です。
1×1の時は、反射的な言葉や質問ではなく、ちょっと深呼吸して、自分と相手、お互いが情報を共有するための質問に置き換えてみてください。それが信頼につながります。
(つづく)