テレワークを実施している企業では、
- なんと上司の40%が「部下が仕事をさぼっているのではないか」と疑念を抱き、
- 出社している同僚の35%も同じ疑念を、
- そしてテレワークしている部下は逆に38%が「さぼっていると思われているのでは」と不安を持っている
- しかも同僚同士25%が、仕事の割り振りが不公平では思っている
(出典:パーソル総合研究所の「まだらテレワーク職場で発生する評価不安とその解消法(2021/04/12))
この相互信頼の薄さは悲しすぎます。
同僚はまだしも上司に信頼されていないと感じる部下。 その不安は、モチベーションを下げ、離職率を上げ、余計なリスクやコストの原因になります。
さぼっていると思われているのではと不安を持つ原因は、業務に取り組む姿をテレワークでは上司や同僚に見てもらえず、成果のみで評価されてしまうのではないかという不安を持つから。
「見てもらえてない」と感じているなら、「見てもらえている」と感じさせればよい。 上司が部下を「見る」、これまで以上に部下に関する情報を収集することで、上司は自分のことを把握している、理解してくれている、見てくれていると部下は感じます。
まさにここが1on1の出番です。
1on1で情報収集しつつ、丁寧にお互いの認識のすり合わせを行うことが効果的です。
もう一つ、「仕事の割り振りが不公平では」という疑惑ですが、これも、テレワーカーは他の同僚が何をしているか分からない、出社社員もテレワーカーが何をしているかが分からない、つまり情報が少ないのがその根本原因。
ここでも1on1で上司がそれぞれの部下と情報共有をすることで、情報格差を減らせるし、不満があることが分かれば、説明も、対応も可能になります。
1on1で社内に本来ないはずの疑惑や不信感を解消すれば、理解と信頼でつながったチームを維持しましょう。